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■21世紀型問屋スタイルを提供 ・ 株式会社 ラクーン■
問屋は不要ではない。
問屋は進化しなければならない!
株式会社ラクーン
代表取締役社長 小方 功
【会社概要】
■株式会社ラクーン■
○本 社
〒103-0015
東京都中央区日本橋箱崎町27-2 渡菊第3ビル3F
TEL:03-5652-1692 FAX:03-5652-1683
URL>>
http://www.raccoon.ne.jp/
設立:1995年9月
資本金:717,900千円(平成18年4月30日現在)
従業員数:役員・社員50名 アルバイト55名(平成18年5月31日現在)
業務内容:「スーパーデリバリー」ウェブサイトを運営し、アパレル・雑貨・家電製品の企業間取引を行っている。
○運営サイト
スーパーデリバリー(小売店専門仕入サイト)
URL>>
http://www.superdelivery.com/
■アメリカで起業家精神を、中国でビジネス観を学ぶ■
○大学卒業後5年後に起業されていますが、起業に至るまでの経緯を教えて頂けますか?
起業したいと思っていたのは大学時代からです。
当時リクルートが創立10周年記念の特別企画で、アメリカに本場のアントレプレナー(起業家)を訪問するという企画がありまして、運良くその選考に選ばれましてね。
それで、アメリカのアントレプレナーの方々と直に接する機会があったのですが、それがあまりに強烈な体験だった。
彼らの言葉に人生観が変わるほどの衝撃を受けたのです。
それで、よし、自分も起業しよう!と在学中から思っていました。
卒業後、何の経験も実績も無いまま起業する自信はさすがに無かったので、とりあえず一旦企業というものを見ておこうと東京のコンサルタント会社に入社しました。
都市計画なんかをする会社だったのですが、これが入ってみると意外とおもしろい仕事でね。
上司も気骨ものが多く学ぶところが多かった。最初3日で辞めるつもりが、結局4年間その会社で働いていました。
その後、ようやく起業しようと会社を辞めたのですが、辞めたはいいが肝心のビジネスモデルは何も浮かんでいませんでした。
それでとにかくどこか海外に行こうと思い、中国の大学に1年間留学しました。
なぜ中国だったかというと、当時、日本でウーロン茶ブームが起こっていて、コカコーラよりウーロン茶が売れていたんですよ。
それで、「これからはアメリカよりも中国だ!中国には何か大きなヒントがあるに違いない!」と思って、中国に行ったわけです。
○中国では何を学ばれましたか?
中国語や中国文化の勉強の傍ら、いろんな実業家の方々に出会い、彼らの人生観やビジネスのやり方を学びました。
ビジネスの師と出会ったのも、この留学時代です。
中国という国はある意味ルールがない国です。日本だと肩書きが信頼になりますが、そのようなルールは全くありません。
彼らがそのような中からどのようにして信頼を作り出していくのか、ということを学びました。
それまで私は信頼というのは得られるものだと思っていましたが、彼らにとって信頼は作り出していくもの。そういうところが中国のすごいところです。
ビジネスをやっていく上で非常に多くのことを中国では学びました。この時学んだことは、今日の私に多大な影響を与えています。
中国には1年間留学していて、その後帰国し、輸入卸業を始めました。
■オンライン激安問屋誕生!きっかけは倒産の危機?!■
○輸入卸業としてスタートされてから5年後、【オンライン激安問屋】を始められています。【オンライン激安問屋】を始められたきっかけは?
きっかけといえば、倒産の危機がきっかけですね。
輸入卸業を始めて最初こそ大変でしたが、それでも徐々に取引先が増えうまく行きだした矢先、ある大手通販会社の大口オーダーがキャンセルされ、大量の過剰在庫を抱えてしまったのです。
あちこち奔走したけど、売り先がなかなか見つからず、いよいよ倒産を覚悟しました。
それでお世話になった取引先へ挨拶回りにいったところ、ある社長さんに「一度商売を始めた人間が簡単に諦めるな」と怒られて、それでキャッシュで在庫を買い取ってくれて、なんとか倒産を免れたのです。
このことがきっかけで、「在庫」というものを真剣に考えるようになりました。
在庫の問題は別にうちだけの問題ではなく、どの会社でも抱えているみんなの問題だ。過剰在庫を抱えると、会社は倒産の危機に陥ってしまう。
なのに、なぜ、在庫を専門に解決する会社がないのだろう?
在庫を科学し、夢と希望を持って、ポジティブに取り組む会社は、なぜないのだろう?と。
ちょうどその頃、不況が深刻になってきて、急激に消費が低迷し始めました。
取引先や同業のインポーターもどんどん倒産していって、在庫処分を依頼されることが増えていったのです。
そういう流れもあって、在庫に関わることが自分の天命じゃないか、と感じるようになって在庫処分ビジネスを始めました。
そして1年後、より瞬時に在庫を売りたい企業と買いたい小売店とを結び付けるシステムとして、インターネット化したのが、【オンライン激安問屋】
※
です。
※後に【スーパーデリバリー】に統合。
○そのような道のりを経て、【オンライン激安問屋】が誕生したのですね。事業はすぐ軌道に乗りましたか?
いえいえ、あっという間に売り上げが半分にまで落ち込んで、大赤字になってしまいました。
パートさんなんか、「今月はきびしそうだから、給料は払える時でもいいです」なんて言い出してね。
そのときは、なんとか自分のカードでキャッシングして払いましたが、家賃も払えなくて、お恥ずかしい話、家では小麦粉に塩をまぜて、ゆでて食べたりしていました。
しまいには、会社の前の路上に服を並べて売ったりもしてね。
志は高いのですが、現実は厳しかったですね(笑)。
でも運よくその頃、自治体の不景気対策の融資制度があちこちで始まって、なんとか資金調達ができて、一命をとりとめました。
みんなに助けられながら、改善・改良を繰り返し、8ヵ月後ようやく僅かですが単月黒字化に成功しました。
■スーパーデリバリーをスタート!■
○大変なご苦労の末、成功への一歩を踏み出されたのですね。
さて、【オンライン激安問屋】をスタートされてから4年後、【スーパーデリバリー】を始められています。なぜ、【スーパーデリバリー】を始められたのですか?
最初から狙ったわけではなかったのですが、結果的にオンライン激安問屋に集まってきたのは、地方の小さな小売店でした。
でも、メーカーというのは、地方の小さな小売店は敬遠するんですよ。
手間がかかる割には商売が小さいので、でも、地方の小さな小売店だって仕入れはしなくちゃいけないし、メーカーと取引したい。
【オンライン激安問屋】は、アウトレット品だけの扱いなので、商材的に限界がある。
どうにかして、メーカーと地方の小さな小売店を結び付けられないか?メーカーの在庫を減らせないか?それを考えて始めたのが【スーパーデリバリー】です。
メーカーと小売店を繋ぐという意味では、どちらも同じですが、【オンライン激安問屋】はアウトレット品を扱っているのに対して、【スーパーデリバリー】は、新製品・正規品を扱っています。
ですから、オンライン激安問屋は社名を公開していませんが、スーパーデリバリーは社名を公開して販売しています。
より幅広い品揃えが可能になったのが、【スーパーデリバリー】です。
オンライン激安問屋は、
日経インターネットアワード2000受賞
スーパーデリバリーは、
2005年度ニュービジネス大賞特別賞など、
数々の賞を受賞している
○もう少し詳しく利用のメリットを教えてください。
まず【オンライン激安問屋】ですが、小売店様は、品質の良い格安商材を、時間と経費を掛けず仕入れることが出来ます。
品質面では、当社ですべて検品後出荷しているので、その点では安心して仕入れて頂けます。
一方、メーカーや卸業者様は、過剰在庫を効率良くかつ安全に処分することが出来ます。
【スーパーデリバリー】では、小売店様は、多数の旬の商材を、時間と経費を掛けず仕入れることが出来ます。
問い合わせや質問なども、直接メーカーにすることが出来るので、スピーディーです。
一方、メーカーや卸業者様は、小さな、地方の新しい小売店様に対し、効率的な販路拡大が行えます。
また、代金回収も決済機能を付けているので、未回収金はゼロです。未回収リスクは当社が負っているため、出展企業側に負担はありません。
【オンライン激安問屋】では、
商品撮影、検品作業も、全て社内で行っている
■失敗してもいいからやらせてみる!■
○なるほど、これは利用しない手はありませんね!
このようなすばらしいシステム、社長お一人で作り上げてこられたのですか?
私が作ったのは2割程度で、8割は従業員が作っています。
彼らが私の仮説を壊したり、作り変えたり、増強しながら、みんなで作り上げてきたのが、【オンライン激安問屋】、そして【スーパーデリバリー】です。
失敗してもいいからやらせてみる、何度でも挑戦させる、というのが当社の社風です。
挑戦は必ずやらせています。やってみて、結果をフィードバックさせ、改善を積み重ねていかせます。
失敗したことで、減点することはありません。減点したら、失敗を恐れて挑戦しなくなりますから。
第一、私自身がよく失敗をしているので、人のことは言えないですね(笑)。
べンチャー企業らしく、
社内は若さと活気に溢れている
2006年4月には東証マザーズにも上場し、
名実ともに、一流企業の仲間入りを果たした
○全員で作り上げたシステムなのですね。ところで、社名のラクーンの由来は何ですか?
「一度聞いただけでは覚えにくく、聞き返すために耳について覚えてしまう名前」を意識して付けました。
○今日はどうもありがとうございました!最後に一言お願いします。
「問屋は不要ではない。問屋は進化しなければならない!」ということです。
最近問屋はいらないんじゃないか、という問屋不要論が出ていますが、私は問屋というのは必要だと思っています。
ただし、同じままじゃダメ、変わらなきゃいけない、進化しなければいけない。このことは維持していきたいです。
【取材を終えて】
日本の在庫ビジネスに革命を起こした小方社長、その志の高さと不屈の精神に感激しました。
今ある成功は、決して一夜にして手に入れたものではなく、長い年月を掛け、日々の努力の結果得られたものであることに、尊敬の念を抱きます。
「時間も経費を掛けられない」、「メーカーが相手にしてくれない」、でも、「仕入れをしなくちゃあ、商売は始まらない」と悩んでいる地方の小売店、「この目の前にある在庫をなんとかしなければいけない」と、あせっているメーカー。
メーカーの営業出身の私は、そんな双方の悩みを肌で感じてきました。
そんな悩みを解決してくれる【スーパーデリバリー】
もうこれは、「使うっきゃない!」という感じです。
文句なくおススメします。
ぜひ、ご登録を!
■スーパーデリバリー■
業界最大級の小売店専用の仕入れサイト
アパレルや雑貨の旬な商品を、インターネットを通じて、お好きな時間に、小ロットから仕入れることが出来ます
取材・撮影:2006.10.10(火)
〒650-0024 神戸市中央区海岸通り3-1-1 KCCビル4F (有)ネオナレッジ Tel:078-333-7510
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