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■グンゼタウンセンター「つかしん」■
兵庫県尼崎市にある大型商業施設。
1985年、「つかしん」として開業。
2006年4月、グンゼタウンセンター「つかしん」として、大規模リニューアルオープン。
デベロッパーはグンゼ株式会社。
テナント数は約180店舗。
営業総面積は68,000平方メートルで関西最大級。
■つかしんの歴史■
約20年前、尼崎市郊外の住宅地に誕生した「つかしん」。
セゾングループの創業者・堤清二氏が提唱した、夢と理想の街づくりの体現、それが「つかしん」でした。
当初は、西武百貨店を核に、ショッピングモール、レストラン街、映画館などで構成され…、と、ここまではまあ普通なのですが、人々の興味をそそったのは施設自体の娯楽性です。
ショッピングセンター自体がまだ珍しかった当時、なんと敷地内に、人口の小川を流し、斜行式のエレベーターをつくるなど、買い物以外での楽しさ、施設自体の娯楽性を追及したのです。
これには関西人も度肝を抜かれました。
連日、人々が押し寄せ、おかげでつかしんは関西人なら知らない人はいない商業施設となりました。
私も若かりし頃、オープンしたてのつかしんに、何度か足を運びました。
電車を乗り継ぎ、決して行きやすい場所ではなかったのですが、「つかしん」と聞くと、妙にワクワク楽しくて、目的もなく通ったのを覚えています。
そうそう、友達から、「つかしんに、めっちゃおいしいアイスクリーム屋があるらしいで。今まで東京にしかなかったんやて、食べにいこ。」と誘われるまま食べに行って、やみつきになった思い出があります。
そのアイスクリーム屋とは、「ハーゲンダッツ」。
確か…、関西初出店だったと思います。
今でも、レンガ敷きのパティオで食べたハーゲンダッツの味、忘れられないなぁ〜。
全てが新鮮でしたね。
そんなつかしんも、時代の波には逆らえず、急速に業績が悪化。
2002年には、西武百貨店の売り場を大幅縮小し、ダイソーやユニクロが加わるなどリニューアルしましたが、巻き返しはなりませんでした。
そして、近くにダイヤモンドシティ・テラスがオープンしたことが決定打となり、大幅に客足が奪われ、2004年とうとう西武百貨店は完全撤退しました。
つかしんは、関西人の記憶から忘れさられようとしていました。
■つかしん復活!グンゼタウンセンター「つかしん」へ■
しかし、ここからがつかしん復活のシナリオの始まりです。
西武撤退に前後して、敷地内に温泉が発掘されたのを契機に、土地の所有者であるグンゼがデペロッパーとして大リニューアルに着手。
第一弾として、「天然温泉 湯の華廊」をオープンさせ、温泉に入れるショッピングセンターとして再び注目をあびます。
そして、「ひがしまち北舘」を新たに建設するなど大改装を経て、2006年4月、「グンゼタウンセンター つかしん」として新たなスタートをきったのです。
テナント数も100以上増えるなどし、つかしんのリニューアルは話題になっています。
そんな話題のニューつかしんへ視察に行ってきました!
■正面入り口はホテル並み■
まず驚かされたのが、正面入り口付近の豪華さ。
吹き抜けが見渡せる全面ガラス、手前には噴水も設けられ、まるで高級ホテルのようでした。
新館として増設された部分だけあって、かなりの力の入れようです。
正面入り口。まるで高級ホテルのよう。
入り口を入ると、「ロマンティック広場」名づけられた空間が広がっています。
ヨーロッパの街並みを再現したようなデザインが、どこかテーマパークに紛れ込んだようで、一気に気分も高揚しました。
ショッピングセンターで、ここまで凝った造りは珍しいですね。
なかなかやります!
ロマンティック広場
新館は、とにかく通路が広く、しゃれた絨毯敷きで、歩きやすく、見やすい造りになっていました。
絨毯敷きのショッピングモールは、最近増えてきましたね。
ビニールシート敷きより歩きやすく、足も疲れないので個人的には大賛成です。
落ち着いた雰囲気で、買い物ができます。
広々通路。絨毯敷きで歩きやすい。
エレベーター前もこの広さ。ベンチも多い。
■テナント力、若干弱し!?■
他のSCに比べ、飲食関係のテナントが多く、食に関しては充実しています。
しかし反面、物販、とくにファッション関係のテナントには若干の課題を感じました。
ファッション関係のテナントは、ひがしまち2Fに集積されていますが、特に目新しさも感じず、人の入りもバラケている感じ。
ここは施設としてのターゲットを、平成ニューファミリーと熟年世代に定めているそうですが、ターゲットの二層化が、物販に関しては裏目に出た感じです。
どっちつかずでまとまりがありません。
近くにライバルのダイヤモンドシティ・テラスがありますが、まとまり感、洗練さ、といった意味では、ダイヤモンドシティ・テラスの方が上手です。
建物の造りに凝っているだけに残念、もう少し頑張ってもらいたいです。
ファッションフロアでは、「シューラルー」、「グローブ」が、VMD面で光っていました。
さすがワールドのショップですね。
シューラルー
グローブ
■これぞつかしん!自然がいっぱい!!■
懐かしの小川、そして斜行エレベーターは健在でした。
施設内にこんなに緑があると、ホッとしますね。これは「つかしん」ならではの造りです。
たくさんの人が思い思いに休憩していました。
施設内を流れる小川。人工とは思えない自然さ。
1時間毎に煙(?)が噴出す仕掛け。煙が出ると人だかりに。
通称「カリヨンガーデン」には遊べる噴水も。
正面真ん中が斜行エレベーター。ちょっとした遊園地気分。
エレベーターを上がると、つかしんが一望できる。
上がった先の屋上で、ミニサッカーをしていました。
■エリア内の様々な施設■
エリア内には、様々な施設があります。
衣食住だけでなく、健康やスポーツ、カルチャーまで揃う、まさにグンゼ・タウンです。
天然温泉 湯の華廊。こんな街中で温泉に入れるなんて驚き。
ペットワールド アミーゴ。外観は昔のグンゼの工場。
ローゼンビート音楽館。カルチャーセンターです。
■最後に■
一日いてもあきません!
スポーツクラブで汗を流し、最後に温泉まで入れちゃいます。
小川のせせらぎを聞きながら、食事をすることもできます。
老若男女、関係なく、とにかく時間をつぶせる場所、それが新生つかしんです。
これで物販テナントの魅力が高まれば言うことなしですね。
もっともっと買い物意欲が向上するのではないでしょうか。
結局、夜までいました。夜風が心地良かったです。
2006.5.21(日)
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