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■マリンピア神戸・ポルトバザール■


1999年10月開業の神戸・垂水にある本格的アウトレットモール。

デベロッパーは三井不動産(株)。

テナント数は85、駐車場台数は1000台。

「陽気な南欧の港町」がコンセプト。

 



■2つの欲求を同時にゲット!■


私はこの「マリンピア神戸」が大好き!近いこともあって、よく遊びにきます。

なぜ大好きかというと、「ココに来ると、気持ちいいから。」

単純な理由でしょう。でも、その単純な理由が、大切なんです!

 

マリンピアは、安くお買い物ができて、その上、リゾート気分が満喫できる、

消費者にとって、一石二鳥の場所なのです。

開業して約5年になりますが、今でも休日ともなれば、入庫待ちの車がズラ〜リの人気のアウトレットモールです。

「お買い物するもよし、日がな一日、海を眺めながらの〜んびりするもよし」、現代人にとって、欲求の高い、そして対照的な2つのことを、同時に手にすることができる商業施設です。

なかなか無いですよね、日本にこういう場所は。



例えば、ハワイやグアムなど、海外のリゾート地にあるショッピングモールなどは、この2つの欲求を同時に満たすことができますね。

だから、財布のヒモも緩んじゃうんですよね〜。

 

マリンピアは、現代人にとって必要不可欠な2つの欲求、「買い物欲求」と「リラックス欲求」を同時に満たすことができる、数少ない商業施設です。

だから、人気が衰えないのですね。



■強みを生かす■


つくづくこの施設は、「強みを生かしてるな〜」と思います。

ここの強みとは、まず海、青空、潮風、そして明石海峡大橋。

 

そこに「アウトレット」という目玉が加わって、人が集まってきています。

正直なところ、「アウトレット」だけでは、もう人は集まりませんね。

今やどこでも年中バーゲンが行なわれているような状態です。

「○○%オフ」という表現に、消費者は完全に慣れきっています。

ただ安いからといって、それだけの理由で、わざわざ車を乗りつけ行こうとは思いません。

なにか、別の要因が必要です。

その点、ここは、施設のどこにいても、心地よい潮風を感じることができます。

明石大橋をバックに海、青空が目の前に広がっています。

ここまでリゾート気分を感じられる商業施設は、日本広しといえども、ここだけではないでしょうか。(大げさ?)

まさに、「陽気な南欧の港町」。

日常を脱することができる場所ですね。

 

それはそうと、ここマリンピアにも弱点があります。

それは、「お天気の悪い日は、足が遠のく」ということ。

吹き抜けになっているなど、外への露出度が高い設計になっていますから、外の影響をモロに受けてしまうのです。

でも、そういうことを切り捨てでも、より強みがクローズアップされる方をとっているのは、正解ですね。

お天気が良くなれば、ココの魅力を思い出し「行ってみよか〜」となりますから。



■2つのファクトリーアウトレッツ■


マリンピアには、2つのファクトリーアウトレッツがあります。

そして一見同じように見える2つのモールですが、よく観察すると、それぞれ大きな違いがあることに気付きます。


「ファクトリーアウトレッツ・ウエスト
 

ウエストは、一つの細長い建物の中に、インショップが並列に並んでいます。

SPA系キャリアブランドが多いです。

キャリアブランドというのは、比較的目的買いが多いですから、アイテムをわかりやすくレイアウトすることがコツですね。

「ネクストドア」、「ロペ」にたくさん人が入っていました。

どちらも、アイテムをわかりやすくレイアウトしているのが特徴でした。


「ファクトリーアウトレッツ・イースト」

 

イーストは、ウエストとは違い、小さな建物が集合した形状になっています。

路面店の集まりとでもいいましょうか。

ですから、通路が入り組んでいて、ウエストに比べ、ごちゃごちゃした感じがあります。

ですから、入店しているショップも、セレクト系ショップが多いです。

ウエストのすっきり型キャリアブランドとは対照的です。

「プロズヴェール」、「ユナイテッドアローズ」にたくさん人が入っていました。

おもしろいことに、それぞれの建物のイメージにマッチしたブランドショップに、人がたくさん入っていました。


どういうことかといいますと、

まず、ウエストですが、

直線的な一つの建物→インショップ型→すっきりしたイメージ→画一的なキャリアブランド

そして、イーストは、

小さな建物の集合→路面店型→ごちゃついたイメージ→個性的なセレクト系ブランド

ということです。

ウエストにもセレクト系ブランドや、イーストにもキャリアブランドが入店しているのですが、建物の雰囲気とマッチしていないためか、不思議と人が入っていないのです。

とてもおもしろい発見でした(^_^)



■子供の遊び場も豊富■


ここは、子供の遊び場もあって、小さな子供をつれたファミリーにも最適です。


「船の広場」
 

ファクトリーアウトレッツ・イースト横の大きな帆船です。

うちの子供もお気に入りです。

帆船というのが、マリン気分が盛り上がっていいですね。


「さかなの学校」
 

神戸海域にいるお魚を展示しています。

予約をすれば、塩作りや乾のりづくりなども体験できるそうです。

マリンピアならではの施設ですね。



■最後に■


ショッピング施設というより、一種のテーマパークに近いような気がします。

こういう場所では、「いかに現実離れさせるか」が重要です。

ですから、「陽気な南欧の港町」のコンセプトにあっていないものは、人気がありません。

例えば、飲食でいえば、回転寿司よりピザハウスに人気が集中しています。

建物のコンセプトによっても、人気ショップは変わってきます。

ウエストとイーストの例はその表れですね。

目からウロコの発見でした。


※夜もイイですよー(特にカップルにはネ!)
  


2004.6.29(火)


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