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日本最大級のファッションアパレル情報サイト【apparel-web.com】のブログにて、ファッション・ビジネスに関する、情報を発信しています。 |
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■ダイヤモンドシティ・テラス伊丹■
2002年10月開業のJR伊丹駅に直結した大規模ショッピングセンター。
デベロッパーは、(株)ダイヤモンドシティ。
テナント数は150(物販101、飲食・サービス49)、駐車場台数は2600台。
核店舗はジャスコ、それに細長いショッピングモールがくっついた形になっています。
■圧倒的な開放感、そして明るさと高級感■
1Fモール入り口から入ったのですが、まず驚いたのが、天井高の高さです。
ゆうに5mはあるでしょう。更に中央部分は4層の吹き抜けになっていて、そのスケールと明るさに圧倒されました。
上部が天窓のようになっていて、太陽光を取り入れているので、とにかく明るいのです。
これは、今までの日本のSCでは味わえなかった開放感です。
まるで、ハワイかどこかのショッピングモールのようです。
そして何より驚いたのは、床が「じゅうたん敷き」だということ。
通常のショッピングモールはビニールタイル敷きが当たり前なので、これだけでも、かなり高級感を演出しています。
通路幅も広く取られており、ゆったりとしています。
各テナントは真っ直ぐ配置されており、曲がりくねったところはありません。
吹き抜けを取り囲んで、テナントが整然と並んでいます。
どのショップも天井高が高いためか、広々とした印象で、しゃれた内装とVMD。
これも従来のショッピングモールのテナントイメージを一新しています。
ただ、あまりにも理路整然とショップが並んでいるせいか、個人的には少し無機質な印象を受けました。
ひたすら真っ直ぐに伸びた通路が、単調な感じです。
セレクトショップもSPA系ブランドが多く、どこも同じと言えば同じです。
「ちゃんと並んだ優等生」とでも言いましょうか。どのショップもレベルが高いだけに、逆に、飛びぬけて印象に残るショップはありませんでした。
■ターゲットはファミリー層■
3can4on、組曲FAM、コムサイズム、ドラッグストアーズショップなどなど‥、たくさんのファミリー対応のショップがありました。また、トイザラスもあり、ターゲットの中心は、やはり若いファミリー層のようです。
視察に行った日は、平日の昼間であったため、ベビーカーを押した母親のグループが目立ちました。
特に人が入っていたショップは、ワールドの「3can4on」でした。
お値段も手頃で、かわいいし、出店先も少ないので、人気があるようです。
ターゲットがファミリー層なのに、3F以外子供の遊び場所がなかったのが残念でした。
1F部分は広いし、ファミリー業態のショップが集まっているので、ちょっとした子供の遊び場があってもよかった気がします。
そうすれば、父親が子供を遊ばせている間、母親はゆっくりショップを見てまわれるのに…。
■3Fにあるフードコートが抜群!■
ショッピングモールのフードコート(セルフサービスの飲食店の集まり)といえば、1Fにあるというのがお決まりのパターンなのですが、ここは3Fにありました。
最初、なぜあえて3F?と思ったのですが、行ってみて納得。
とにかく眺めがすばらしい!前面が大きなガラス張りになっていて、外の景色が一望できます。
スペースもかなり広くとってあり、フードコート特有の、ガヤガヤした雰囲気はありません。
これには花丸マークを差し上げたい気分でした。
こんなにすてきなフードコートだと、ここを目的に来る主婦も多いと思いのでしょうね。
私も娘を連れて、毎日でも来たいと思いました。(近所なら、の話ですが。)
当日も、子供連れの女性の姿が一番目立ちました。
それが3Fにあるのですから、当然回遊性は高まります。
「ついでにちょっと見ていこう。」となるわけです。
女性は見てしまうと‥、欲しくなるんですよね。よく考えていると思いました。
■ジャスコが平凡■
でも、モールの華々しさに比べて、ジャスコが平凡すぎます。
モールの雰囲気に合わせて、もう少し高級感を打ち出していれば、モール側からも、もっと人が流れる気がしました。
この日も、見る限りではジャスコ側への人の流れは少なかったです。
私もわざわざ入っていく気にはなれませんでした。
この2つの空間が、続いているのに、完全に分離されているような印象を持ちました。
■最後に■
明るく開放感あふれる館内、高感度なテナント群‥、最新のショッピングモールの進化ぶりを実感しました。
また、平日にもかかわらず、多くの人がいて、集客力の高さを実感しました。
土日ともなると、この2〜3倍はいるでしょうから、たいしたものです。
このようなSCが郊外に出来ると、一夜にして商圏が変わってしまう、というのもうなずけます。
しかし、思ったより買い物をしているお客さんは少なかったように感じました。
景気はまだまだ回復していません。やはりみんな財布のひもはかたそうです。
とくに、ファミリー層は金銭的に余裕のない世代です。
いかに、そのような層に楽しんで一日いてもらえるか?テナントだけでの集客では限界があるのではないでしょうか。
ソフト面での課題を感じました。
2004.6.10(木)
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