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■商品構成を考える■


商品構成を考えるにあたり、まず理解しておいてもらいたいのが、商品分類についてです。


多種多様なファッションアパレル製品ですが、用途やデザインなど切り口の違いで、いくつかのグループに分類することが出来ます。


主な切り口としては、以下の通りです。


●オケージョン別分類

●イメージ別分類

●テイスト別分類

●系統別分類



では、それぞれについて、ご説明していきますね。



オケージョン別分類

オケージョンとは、「時・場所・場合」などのことで、ファッション業界では、その商品を着用する【場面】を指します。


分類方法は色々ありますが、最近のファション業界では、以下の4つのオケージョンに分類するのが一般的です。



【オン・タイム】


1.オフィシャル・オケージョン


職場、学校などの場面に着ていく服装。

2.ソーシャル・オケージョン


冠婚葬祭、パーティーなど公的な場面に着ていく服装。


【オフ・タイム】


3.プライベート・オケージョン


趣味やレジャー、スポーツなどの場面に着ていく服装。

4.ホーム・オケージョン


家でくつろいだり、近所への買い物などの場面に着ていく服装。



イメージ別分類

ファッションイメージに基く分類です。

トレンド商品やコレクションの解説などでも、これらのイメージキーワードをよく見聞きすると思いますが、それは、商品を企画する際、ファッションイメージを明確にしてから企画を進めていく、という背景があるからなんです。


以下に、代表的なイメージ分類を10種類挙げておきます。


1.クラシック
上品、伝統的、保守的なイメージ。
(例:シャネルスーツなど)

2.エレガント
優雅、洗練、ドレッシーなイメージ。
(例:ドレープ、フレア使いなど)

3.ロマンチック、フェミニン
甘い、優しい、柔らかいイメージ。
(例:フリル、レースリボン使いなど)

4.プリティー
明るい、可憐、可愛いイメージ。
(例:リボン、花、パフスリーブなど)

5.スポーティブ
活動的、積極的、健康的なイメージ。
(例:Tシャツ、ジーンズなど)

6.アウトドア
野性的、活動的、機能的なイメージ。
(例:ダウンジャケット、サファリスーツなど)

7.ナチュラル
自然、リラックス、自由なイメージ。
(例:シンプルな生成りのシャツやパンツなど)

8.エスニック、フォークロア
民族的、アジア的、アフリカ的なイメージ。
(例:重量感のあるレイヤード・スタイルなど)

9.マニッシュ、マスキュリン
シャープ、クール、男性的なイメージ。
(例:テーラードスーツ、トレンチコートなど)

10.モダン
都会的、クール、宇宙的なイメージ。
(例:直線的で大胆な配色のコーディネートなど)


※「スポーティブ」と「アウトドア」を一緒にして、「カジュアル」というケースもあります。



テイスト別分類

ファッションテイストに基く分類です。

大きく以下の3つのテイストに分類されます。



1.コンサバティブ


控えめで保守的なスタイル。

2.コンテンポラリー

現代的な時代感覚にあったスタイル。

3.アドバンスド


先進的で革新的なスタイル。



系統別分類

ファッション系統に基く分類です。 


今よく使われている、○○系と呼ばれる分類方法ですね。


上の3つの分類方法は、ある意味、不変的なファッションの要素といえますが、この○○系と呼ばれる分類方法は、ファッション要素というよりは、消費者側から自然発生的に生まれてきた、ファッションスタイルそのものを表すことが多いです。


今までの概念では説明しきれない、新しいファッションスタイルを、○○系とひとくくりにして表すケースが多いんですね。


ですから、どんどん新しいものが生まれては消えていきます。


以下、代表的な例を挙げておきます。


ストリート系、裏原系、ギャル系、109系、サーフ系、ロリータ系、セレブ系、グラマラス系、JJ系、赤文字系、スポーツ系、B系、お姉系、神戸系、ロマ系、インポート系、などなど。



■品揃えのポイント■


「なんでも有るは、なんにも無いと同じ。」 


商売の現場でよく言われる言葉です。


本当にそうだなぁ、と思います。


たくさんのお客さんに売ろうとして、欲張って品揃えを増やしても、それでショップの個性が、ぼやけてしまっては逆効果です。


お客さんにとっては、いまいち、ピンとこないショップになってしまいます。


だから、品揃えのポイントは、ズバリ!


『絞りこむこと』


上の商品分類を参考に、「どういうスタイルのファッションを提案していくのか?」


自店のコンセプトとターゲットを考えたうえで、商品構成を絞り込んでいってくださいね。


 
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